非常に繊細な電子機器の製造工程での使用に最適な大気圧プラズマ処理と低圧プラズマ処理

エレクトロニクス産業において、プラズマ前処理は費用対効果とプロセスの信頼性を得るために欠かせない生産技術です。ディスプレイの透明感のある傷がつきにくいコーティングに、プラズマ前処理が不良率を大幅に下げつつ、完璧な外観を実現することができます。導電性コーティングをプリント基板に印刷する場合は、プラズマ活性化前処理、超微細洗浄、静電放電によりコーティングの確実な接着を実現します。半導体チップのパッケージングでは、Openair-Plasma®超微細洗浄により真空チャンバーの必要がなくなります。  

各種応用分野

プリント基板――ポテンシャルフリープラズマ処理

電位を伝導しやすい前処理方法を利用した場合には短絡を生じ、レイアウトやコンポーネントが破壊されます。

携帯電話とノーとPC――揮発性有機化合物(VOC)を使用しない仕上げ加工用プラズマ前処理

環境にやさしい製造技術と、揮発性有機化合物(VOC)を使用しない携帯電話やノートPCの製造。

ディスプレイ表面に繊細な部品向けのやさしい処理とコーティング

Openair-Plasma®プロセスは、完全なポテンシャルフリーを実現した、独自の特徴を備えた表面処理法です。プラズマコーティングはディスプレイ表面にも高い保護効果を発揮します。

ウエハー/チップ――半導体の生産最適化

ウェハーのクリーニングやチップ接合作業中などに行うプラズマ処理には、もはや真空は必要ありません。そのためプロセスフローを大幅に簡素化することができます。

長期耐久性を備えるLEDライトに最適な大気圧プラズマ処理と低圧プラズマ処理

LED技術は、汎用照明の用途で急速に発展してきました。LEDには、従来の照明技術に比べていくつかの優れた利点があります。

コンフォーマルコーティング――プラズマ処理が広いプロセスウィンドウを確保

Openair-Plasma®前処理は、広いプロセスウィンドウを確保し、コーティングの品質を向上させることで、コンフォーマルコーティングの複雑なプロセスを容易にします。

プラグやコネクタなどのハイブリッド部品へのプラズマ処理

プラスチックと金属の接合は、電気接点を固定して外部環境(天候)条件から保護する目的で、高電圧線や表面実装部品(SMD)などに広く使用されています。

フレキシブル部品を製造するためのプラズマ技術

フレキシブルエレクトロニクスは急速に開発が進んでいる技術のひとつとして非常に強い関心を集めており、設計エンジニアたちが世界中で、多くは複雑だが便利な機能を持つ、ウェアラブルなスマート電子システムを開発しています。

Dr. Tobias Eckert

Novotechnik Messwertaufnehmer OHG ポテンショメータ技術センター長

Openair-Plasma®の導入は、当社のセンサー製造のあり方を大きく変える出来事でした。

- Dr. Tobias Eckert, Novotechnik Messwertaufnehmer OHG ポテンショメータ技術センター長

Openair-Plasma®テクノロジーの利点

  • 選択的にスイッチのオン・オフを直接制御繊細な構造にダメージを与えない超微細洗浄(部品洗浄)ターゲットを絞り込んだ表面機能化による選択的追加処理湿式化学薬品を使用しないので環境にやさしい優れたコスト効率:オイルフリーの圧縮空気で作動インラインに対応し、プラズマプロセスはコンフォーマルコーティングプロセスよりも短い時間で済むため、プロセス時間への影響はなし

Openair-Plasma®プロセス

Openair-Plasma® は、基板(PCB)に対する材料(コーティングなど)の接着性を向上させるために、表面特性の修正に使用されるプロセスで、有機物やシリコーン系の不純物は完全に除去されます。ヒドロキシル基酸素やケトン基酸素が非極性の表面に取り込まれ、表面活性化を施します。表面活性化を施した結果、高い表面エネルギー(72mN/m以上)と、多くの場合には完全な濡れ性が得られます。

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