PT-Bondによる耐久性のある接着
PT-Bondは、当社のPlasmaPlus®(プラズマプラス) 技術によって生成される、特殊なナノ薄膜の接着層コーティングで、基材表面に機能性を付与します。PT-Bondを使用する際には、大気圧環境 (常圧) 下で生成されるプラズマビームにガス状のプリカーサーを注入します。基材は超薄膜の透明なプラズマポリマー層でコーティングされ、この層が接着促進剤として機能し、さまざまな材料の接着信頼性を高めます。
素材別アプリケーションのご紹介 (ページ内の項目に移動します):
美観と堅牢性が重視される場合、ガラスは好まれる素材です。しかし、ガラスは耐薬品性があるため、特殊なプライマーを使用しなければ接着が非常に困難です。
そのため、プライマーを接着促進剤として塗布する際には、マスキングを行い、目に見える部分への過塗布による汚染を防ぐことが重要です。
ガラス接着部は、長期にわたり熱膨張係数の差による応力に耐えなければなりません。
STPU、PU、SMポリマーのような構造用接着剤は、接着促進剤なしでは接着しにくくなっています。
PT-Bondコーティングは、ガラス上での接着剤の耐久性を最大限に高めます。
破壊パターンは常に凝集破壊を示し、極端な負荷がかかった場合でも、接着界面よりも接着剤自体の方が先に破断するほどの強固な接着が実現します。


接着接合においては、異なる温度下での機械的負荷、天候の変化、さらには溶剤やその他の化学物質との接触といった条件に対する耐性が、決定的な要素となります。
軽量構造など、材料の組み合わせが進化するなかで、接着促進剤なしでは接着できない、あるいは接着力が不十分な構造用接着剤に対する新たな要求が次々と生じています。
プラズマトリートは、PlasmaPlus®技術を用いて金属表面にPT-Bondのプラズマポリマー層を形成することで、こうした接着の課題を解決します。これにより、プライマーを使わずとも腐食を防ぎ、耐久性と強度に優れた金属接着が可能となり、難しい接着にも対応できます。
PT-Bond層は、基材と接着剤の両方に対して接着促進剤として機能します。