塗装工程におけるプラスチック部品の超微細洗浄・活性化

塗装プロセスを効率的に進めるためには、効果的な表面処理が不可欠です。
大気圧プラズマ技術 Openair-Plasma®(オープンエアープラズマ) による前処理 (プラズマクリーニングおよび表面活性化) により、部品表面の自由エネルギーが大幅に向上します。
これにより、溶剤や揮発性有機化合物  (VOC) を使用しない塗装やコーティングが実現します。

Openair-Plasma®技術は、塗装の仕上がりを美しく保ちながら、製造プロセスにおける環境負荷を大幅に低減します。
この技術により、より高品質な仕上げと持続可能な製造環境の実現が可能です。

Openair-Plasma®大気圧プラズマ技術によるクリーニングは、材料表面の有機残留物を完全に除去し、同時に表面自由エネルギーを大幅に向上させる高性能な洗浄技術です。
この前処理工程では、プラズマノズルはロボットシステムによって制御されることが一般的です。
大気圧プラズマの特性を活かしたこの方法は、特に自動車および航空機業界、家電製品や高品質家具パネルの製造、さらにはパッケージング業界など、幅広い分野での前処理に活用されています。

プラズマ処理により、アルミニウムなどの金属、ガラス、PPなどのプラスチック、EPDMをはじめとする多様な素材に対して、塗料やコーティングの高い密着性が確保されます。

特長と利点

 

塗装プロセスへのOpenair-Plasma® の活用

  • グリースの除去:表面に残留する油分やグリースを効率的に除去
  • パーティクルの除去:付着した埃や異物を取り除き、清浄な表面を実現
  • 静電気防止:静電気を抑制し、塗装やコーティング品質を向上
  • 表面活性化:表面自由エネルギーを大幅に向上させ、後工程 (塗装・コーティング) の効果を最大化
  • 洗浄・プライマー工程の省略:プラズマ処理により、従来の洗浄やプライマー処理を省略し、効率的な前処理が可能
  • フィルム形状の改善:特に薄膜塗装で均一な塗膜を形成し、外観品質を向上

クロスカット試験:プラズマ処理有無での塗装密着性比較

クロスカット試験と目視評価

左 (良好な接着性 GT0、プラズマ前処理あり) 
:プラズマ前処理を施したサンプルは、クロスカット試験で優れた接着性を示し、塗膜の剥離はほとんど見られません。
目視評価でも、接着性の良好さが確認でき、表面処理の効果が明確に示されています。

右 (接着性不良 GT5、プラズマ前処理なし) 
:プラズマ前処理を行わなかったサンプルは、接着性が不十分で、クロスカット試験では大きな剥離が確認されます。
目視評価でも接着不良が明確であり、表面処理の重要性が示されています。

コンサルティングと資料

当社のOpenair-Plasma®テクノロジーが、お客様のプロセスをどのように最適化できるかをご紹介いたします。

アイデア段階から導入後まで、お客様のニーズに合わせた柔軟なサポートを提供し、プロセスの安定運用を維持できるよう支援いたします。

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