コイルコーティング工程向けプラズマシステム
Openair-Plasma®(オープンエアープラズマ) による高効率な表面活性化の代表的な適用例の一つが、プレコート鋼板 (コイルコーティング材) の製造です。この材料は、家電製品の量産製造や自動車産業など、幅広い工業分野で使用されています。
コイルコーティング工程では、金属帯材 (ストリップ材) に塗装やコーティングを施すことで、優れた防食性能を確保するとともに、後工程の製造プロセスを効率化します。コーティング層や塗膜の長期安定した密着性を確保するためには、まず超微細洗浄プロセスにより、アルミ帯材表面に残留する圧延油を完全に除去する必要があります。
炭化水素の除去とアルミ表面の親水性向上
Openair-Plasma®により、アルミニウムなどの金属表面に残留する圧延油などの不要な炭化水素成分を、揮発成分の蒸発および酸化反応による二酸化炭素と水への分解により、確実に除去することが可能です。
アルミニウムに対するOpenair-Plasma®処理の洗浄効果を検証するため、研究機関NanoCraft社は高感度な化学力顕微鏡を用いた評価を実施しました。非極性炭化水素化合物で改質した探針先端を使用し、水中で測定を行うことで、探針との相互作用を通じて微量な炭化水素残渣まで検出できることが確認されています。同時に、プラズマ活性化により材料の表面エネルギーを選択的に高めることが可能です。親水性の向上は定量的に確認されており、塗装やコーティングの密着性が大幅に改善されます。