インクの密着性を高め、高品質な印刷を実現するOpenair-Plasma®
Openair-Plasma®(オープンエアープラズマ) 技術は、パッド印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷など、あらゆる一般的な印刷プロセスで利用されています。
プラズマ前処理により、溶剤を使用しないインクでも高い密着性を発揮でき、ポリプロピレン (PP) 、ポリエチレン (PE) 、ポリアミド (PA) 、ポリカーボネート (PC) 、ガラス、金属など、密着性の低い材料に印刷を施す場合でも、信頼性の高い長期密着性を実現します。
また、Openair-Plasma®の優れた処理効率により、印刷スピードを大幅に向上でき、タブやチューブの印刷では最大30%のスピードアップが可能です。
さらに、印刷前にOpenair-Plasma®による前処理を行うことで、 経年劣化に対するへの耐性、優れた耐摩耗性・耐候性、鮮やかな発色、そしてムラのない美しい印刷を実現します。
加えて、コロナ処理とは異なり、電位の影響を与えない大気圧プラズマは、高速かつ均一な処理により、熱に弱い素材でもダメージを与えることなく前処理が可能です。
プラスチック・ガラスへのUVデジタル印刷 — 密着性と発色性を向上

UVデジタル印刷には数多くのメリットがあり、産業印刷プロセスでの利用が増えています。
処理速度、大量・少量生産の両方への対応力、さらにカスタム印刷を迅速かつ低コストで実現できるといったメリットがあるためです。
Openair-Plasma®は、水性インクを使用する場合でも接着促進剤を必要とせず、UVデジタル印刷に理想的な条件を整えます。
無溶剤インクの場合、密着性を高めるためには、印刷面の濡れ性を向上させることが不可欠です。
Openair-Plasma®による表面の超微細洗浄と活性化により、この濡れ性が確保され、長期間安定した印刷密着性が実現します。
エラストマーへのUVデジタル印刷に最適な条件を実現

プラズマ活性化は、軟質PVCやPURなどのエラストマーやPC、PE、PPなどの熱可塑性プラスチック、その他の非極性プラスチックに対して極性を付与することで、基材の表面エネルギーを高めます。
UVインクジェット・デジタル印刷などの印刷プロセスでは、インクの液滴が基材に当たって濡れ広がる挙動によって最終的な仕上がりが大きく左右されるため、表面の濡れ性を均一にすることが極めて重要です。
プラズマ活性化を行うことで、未処理の基材と比較して印刷密着性が大幅に向上します。印刷面の耐摩耗性・耐湿性が格段に向上し、印刷画像はシャープで鮮やかな発色を実現します。
パッド印刷における均一な濡れ性を実現するプラズマ前処理

インラインでのプラズマ活性化により、PP包装材へのインク密着性を高め、鮮明な印刷を実現
パッド印刷は、名称やロゴ、刻印、繊細な装飾要素の印刷に幅広く利用されています。
Openair-Plasma®前処理は、さまざまな素材や形状の表面に適用でき、パッド印刷の多様な用途に対応します。
Openair-Plasma®の超微細洗浄作用と強力な表面活性化により、複雑な形状や印刷が難しい材料でも、優れた密着性と高品位な印刷品質を実現します。
さらに、プラズマトリートの特許取得済み回転ノズル技術により、平面だけでなく、凹凸や不規則な形状を持つ表面でも、印刷インキを均一に濡らすことが可能です。