印刷用途におけるソリューション:PT-Print

PT-Printは、 PlasmaPlus®によって形成される機能性コーティングのひとつで、インクと基材との密着性を大幅に向上させる技術です。ガラスやプラスチック、金属など、さまざまな基材に対応しており、幅広い印刷用途で活用されています。

PlasmaPlus®はプラズマトリートが独自に開発した革新的な技術で、従来のプラズマコーティング技術とは異なり、局所的な処理が可能です。さらに、有機汚染物質をほとんど含まない、非常に清浄な表面状態を実現します。

PT-Printは印刷用のコーティングとして、密着性の確保が課題となるUV硬化型インクなどにも非常に効果的です。UV硬化型インクは溶剤系インクとは異なり、乾燥炉を用いずに硬化できるため、省エネルギーやVOC・CO2の削減、工程の短縮にも貢献する環境負荷の少ないプロセスです。

 

金属への直接UVコーティング

 

当社の パートナー であるACTEGA社は、食品・GL缶分野のグローバルマーケットマネージャーであるJosé Trigo氏が、Metpack 2023にて同社の印刷ソリューションを紹介しました。

José Trigo氏は、プラズマトリート社とBrasilata Labs社の協力のもと、金属にUVコーティングを直接施すという革新的なアプローチを発表しました。この画期的なソリューションは、溶剤系コーティングと比較して、CO2排出量を40%以上削減できる可能性を秘めています。

プロセス

基材     PT-Printコーティング   インク  

 


 


 


 


 


 


 


 

  • フロートガラス
  • アルミニウム
 
  • 膜厚 8~20nm 
 対応印刷方式: 硬化方式:
  • ゴリラガラス
  • アルマイト処理
    アルミニウム
 
  • 透明
 
  • インクジェット
 
  • UV硬化
  • 強化ガラス
     (ESGガラス)
  • スズめっき鋼板 
 
  • ドライプロセス
 
  • パッド印刷
 
  • 熱硬化
  • ポリカーボネート
  • 亜鉛めっき鋼板
 
  • 非接触式
 
  • スクリーン印刷
 
  • 伝導熱硬化
  • ステンレス鋼
  • クロム
 
  • 最大ライン速度 50m/min 
 
  • オフセット印刷
  
  • ...
  
  • 1ノズルあたり最大コーティング
    幅 80mm  
    

多様な製品へのカスタム印刷

近年、カスタム印刷の需要が高まるなか、印刷にはPPやPEといった安価で汎用的なプラスチック材料が多く使用されています。しかし、これらの材料は表面エネルギーが低く、濡れ性に乏しいため、印刷が非常に困難です。
 Openair-Plasma® による表面前処理を行うことで、基材の表面エネルギーを高め、濡れ性を大幅に改善することが可能です。これにより、印刷インキとの密着性が向上し、安定した印刷品質が実現します。

一方、金属やガラスなどの極性をもつ基材に印刷を行う場合は、プラスチックとは異なり、温度や外的環境の影響を考慮する必要があります。
PlasmaPlus®は、用途に応じて機能性を調整できるナノコーティング技術であり、プライマーの代替や耐腐食性の付与など、さまざまな印刷用途において有効なソリューションを提供します。

特長と利点

PT-Print

  • 乾燥工程が不要
  • CO2削減

コンサルティングと資料

当社のOpenair-Plasma®テクノロジーが、お客様のプロセスをどのように最適化できるかをご紹介いたします。

アイデア段階から導入後まで、お客様のニーズに合わせた柔軟なサポートを提供し、プロセスの安定運用を維持できるよう支援いたします。

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