PlasmaTalk x Fraunhofer IFAM: 雰囲気ガス制御下における大気圧プラズマ処理の効果と可能性

Thursday, 10-21-2021
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今回は、科学技術分野におけるヨーロッパ最大の応用研究機関であるフラウンホーファー研究機構とのコラボレーションウェビナーです。 

ドイツ、ブレーメンのフラウンホーファーIFAM (生産技術・応用マテリアル研究所) より、Dr.Regula にスピーカーとしてご参加いただきます。IFAMはフラウンホーファー研究機構の中でも、表面と機能性材料に特化した研究を行う機関です。 

Dr.Regulaは現在、大気圧プラズマシステムを使用した表面の活性化、およびさまざまな用途に向けたナノテクノロジーコーティングの研究を担当しています。 

今日、特殊産業に応用可能な新しい技術を求める声が一層高まっています。この状況を踏まえ、各種表面・素材を雰囲気制御下でプラズマ処理して得た研究結果と考察をいくつかご紹介します。 

 

【講演概要】 

『雰囲気ガス制御下における大気圧プラズマ処理の効果と可能性』 

大気圧プラズマによる表面改質や表面機能化は、その処理能力の高さと導入の容易さから、多くの生産現場で導入されています。 

一方で、燃料電池や医療用途、各種電子部品といった高付加価値製品への品質要件は増加の一途をたどり、表面の高度な機能化といった、よりシビアな要件をお持ちのお客様も増えています。処理能力の高さや真空機器を使わない導入、メンテナンスの簡便さといった大気圧プラズマのメリットは活かしつつ、求められる厳しい要件を満たすにはどうすればよいのでしょうか。 

大気圧プラズマ処理は一般的に、大気雰囲気下で行われます。このような場合では特に、酸素が表面活性化とプラズマポリマー層の蒸着において重要な役割を担います。プラズマ処理に使用するガスそのものに酸素が含まれずとも、周囲大気の酸素含有量によって大気圧プラズマの処理効果に影響が及ぶことは多々あります。その結果、大気圧プラズマの処理効果が限定的になってしまうケースもあります。 

この場合の対策として、「処理中の雰囲気ガスを制御する」ことが大気圧プラズマの効果を高める鍵となります。大気圧プラズマ処理の活用幅を更に拡げられるよう、装置側の開発と検証効果の速報をご紹介します。  

 

ウェビナートピックス

  • 大気雰囲気下vs雰囲気ガス制御下でのプラズマ処理
  • 大気圧プラズマ処理を雰囲気制御下で行う場合の課題と展望