プラズマテクノロジーOpenair-Plasma®ならフルオートでクリーンルームでのラッカー処理が可能
最新型タッチスクリーン、LCDディプレイ、TVスクリーン用のプラスチック部品には、透明性の高い傷防止・静電気防止コーティングを接合前に施さなければなりません。そのため、その製造プロセスには厳しい要件が定められています。電子機器業界では高度な自動化が進んでいるため、最高の信頼性のもと、高速で高度な活性化を行う、インラインでの利用が可能な表面処理プロセスが求められています。
透明ディプレイ:完璧な保護機能を備えた機能性コーティング用プラズマ処理
Openair-Plasma® プロセスによる超微細大気圧プラズマクリーニングとプラズマ活性化は、電子機器業界に極めて効果的なソリューションをもたらしています。 プラスチックディプレイにコーティング装置内で静電気防止・傷防止コーティングを行う前に、プラズマ処理を施します。Openair-Plasma® テクノロジーを利用すれば、高い表面エネルギーを達成することができるため、コーティングを均一に拡げ、均質なフィルムを形成することができます。 それにより完璧な外観を実現するとともに、製造における不良率が大幅に低下します。
TVスクリーンに静電気防止コーティングを施す前にOpenair-Plasma®微細クリーニングを実施することにより、スクラップの発生を大幅に抑制
各大手製造業者は、長年にわたりOpenair-Plasma® プロセスを利用し、ブラウン管の静電気防止コーティングの品質を改善してきました。 現在では、LCDモニターやLEDモニターの製造でも、同様の品質を実現しています。
コーティング処理中に極めて微細な埃の粒子が侵入しただけでも、コンポーネント全体を廃棄しなければならないおそれがあります。クリーンルームを使用した場合でも、Openair-Plasma® による微細クリーニングを組み入れることにより、スクラップ率をさらに大幅に下げることができます。
透明な外観の傷防止表面 ‐ プラスチック・LCDディプレイ用Openair-Plasma®処理
製造プロセスの最終段階では、ディプレイに特殊コーティングを施します。このコーティングにより、PC(ポリカーボネート)やPMMA(ポリメチルメタクリレート)製ディプレイなどの傷防止機能を高め、表面の品質を改善します。
このコーティングを確実に接着させるためには、表面に前処理を施さなければなりません。Openair-Plasma® を利用すれば、低圧プラズマ処理を利用した複雑なプロセスに代わる、完全なインラインプロセスを実現することができます。
それにより、ディスプレイ製造におけるプロセスチェーンを大幅に簡素化し、スクラップ率を大幅に下げることができます。
プラズマクリーニングによるLCDディプレイの強力接合
ホットシーリングシステムを用いて、デジタルゲージ、インジケーター、ラジオ、オンボードコンピュータ、携帯電話、ラップトップモニター用ディプレイを可撓性フィルムや導電性ゴムに接合します。可撓性フィルムは、柔軟性を維持した状態でサーキットボードと接触面とを接合します。接触面は通常、2枚の薄いガラス板で構成されています。
Openair-Plasma® 前処理では簡単な原理を利用し、接触面から微量の炭水化物や不純物をすべて除去します。 それにより、高品質の均一な接合が可能となり、スクラップ率を下げることができます。ホットバーはんだ付けや微細溶接でも、このプロセスに同じ原理を適用することができます。
画面の割れにくさと傷への強さ――ディスプレイ表面にかかる高い期待
近頃の最新スマートフォンやタブレット端末のディスプレイには、見栄えはもちろんのこと、荒い使い方にも耐えられる軽量かつ薄型の素材が求められています。こうしたハンドヘルドディスプレイには、市場で入手可能な中でもとりわけ強靭なゴリラガラスなどのガラス素材が使用されています。このガラスは耐傷性が非常に高いという特長がありますが、それでも割れないわけではないため、軽量性と割れにくさを兼備することが求められる場合、ディスプレイにはポリカーボネート(PC)が使用されます。
耐傷性能に優れたポリカーボネート製のスマートフォンディスプレイ
プラズマトリート社が提供する低圧プラズマ処理の表面コーティングにより、ポリカーボネートを使用して、携帯電話やタブレットなどの携帯端末向けディスプレイを製造することができます。ポリカーボネートは処理なしでは表面に傷がつきやすいという難点がありますが、チャンバー内でプラズマコーティングを施すことにより表面を超硬質化させることで、ほとんど傷がつかなくなります。
ディスプレイ製造の関連情報
GfO (Nanogate Group)サクセスストーリー
数年前、プラスチック表面仕上げの国際的なスペシャリストの一人であるドイツのGfO AG Gesellschaft für Oberflächentechnik AGは、プラスチック・ディスプレイ・ウィンドウの塗装工場を新設するにあたり、新しいインクジェット方式の導入という課題に直面していた。
アプリケーション
今日、高度な自動化が要求される中、ディスプレイ前面パネルのようなプラスチック部品に透明で耐傷性のあるコーティングを施すためには、インライン工程を導入する必要がある。GfO」は、アルコールと布でフロントパネルを前処理する、当時の標準的な手作業による方法を、一貫性を保証する新しい、質的に高い前処理技術に置き換える必要があった。完璧な表面を作りながら塗料の長期的な密着性を確保するためには、塗装前にプラスチック部品をさらに微細な洗浄と活性化の工程にかけなければ不可能だった。クリーンルームでの新しい塗装プロセス全体は、完全に自動化され、環境に優しく、より迅速な方法で処理されるようになった。さまざまな選択肢を検討した結果、GfOはOpenair-Plasma®テクノロジーの採用を決定した。導入に成功した後、医療、白物家電、航空、エレクトロニクスといった他の産業分野向けの大量のディスプレイウィンドウは言うに及ばず、自動車産業向けの何十万ものプラスチックパネルが、プラズマで前処理され、傷防止塗料でコーティングされるようになった。
このアプリケーションでは、表面全体を優しく処理するために特別に設計された1004型Openair-Plasma®ロータリーノズルが、リニアロボットによって制御されています。プラスチックパネルは、超微細洗浄と強力な活性化処理を受けた後、プラズマ処理の直後に塗装工場で耐傷性コーティングを受けます。大気圧プラズマから発生する高い表面エネルギーのおかげで、塗料は均質な皮膜に変化します。
利点 Openair-Plasma®は、ユーザーに以下の価値を提供します:
- 塗料密着性の向上
- 均一な塗料塗布と完璧な塗装外観
- 湿式化学薬品を使用しない環境に優しい前処理
- 自動化された工程でのインライン前処理
- 生産工程における技術適用の安全性と一貫性
- 処理速度の向上
- メンテナンス間隔の延長
- 費用対効果の向上
今後の展覧会とイベント
見本市やイベントでプラズマを身近に感じてください!
NPE 2024
West Building Level 2 - Expo Hall, Booth W7479
Orange County Convention Center
Orlando, Florida
SMTconnect
Hall 4, booth 351
NürnbergMesse
Karl-Schönleben-Str.
Messeplatz 1
90471 Nuremberg
Germany
Advanced Engineering 2024
Booth P154
NEC Birmingham
North Ave, Marston Green
Birmingham