【人とくるまのテクノロジー展2025】 に出展しました
本展示会は、自動車業界の最先端技術が一堂に会する国内最大級の専門展で、OEM、自動車部品メーカー、材料・装置メーカーなど、業界を代表する企業が多数出展。会場は連日多くの来場者で賑わいました。
接着前処理・酸化膜除去・機能膜形成――各技術に高い関心

当社ブースでは、大気圧プラズマ技術「Openair-Plasma®(オープンエアープラズマ)」をはじめ、酸化還元処理、PlasmaPlus®(プラズマプラス)による機能性ナノコーティングといった、先進的な大気圧プラズマ技術をご紹介しました。各技術のデモンストレーションやサンプル展示を通じて、具体的な自動車製造工程への応用事例を多くの方にご覧いただきました。
中でも関心を集めたのは、Openair-Plasma®を使った大気圧プラズマによる接着前処理のライブデモです。プラスチックや金属などのさまざまな材料サンプル片に対してその場でプラズマ処理を施し、水の濡れ性の劇的な向上や粘着テープの接着力が高まる様子をその場で実際にご体感いただきました。
来場者の方からは「プライマーレスで接着力を高められるとは驚き」といったお声を多くいただきました。
また、アルミ基材の引張せん断試験サンプル展示では、「未処理」「アルコール拭き」「プラズマ処理済み」の比較展示により、プラズマ洗浄による接着強度の違いを視覚的に示しました。他社の大気圧プラズマ装置を使用されているお客様からは「現在使っている他社の装置ではここまでの効果は得られなかったため、劇的な変化に驚いた」という感想もいただき、処理性能の高さを実感いただけた展示となりました。
酸化還元処理では、酸化銅の酸化膜除去のサンプルと処理の様子を動画でご紹介しました。これは従来の薬品やフラックスを使用しない環境配慮型プロセスで、非接触・ドライプロセスで酸化膜除去ができる技術として、自動車電装部品のはんだ付け工程などでの活用に期待が寄せられました。「プロセスガスを変えるだけで酸化膜が除去できるとは驚き。フラックスレスはんだ付けへの応用に期待したい」と注目を集めました。
PlasmaPlus®による機能性プラズマコーティングについては、さまざまな基材への機能性薄膜の成膜事例をご紹介しました。「水酸基以外の有機官能基も成膜できることに加え、2007年からの量産実績があることは知らなかった」という反応もいただき、信頼性の高さを再認識いただく機会となりました。
100を超える自動車向けアプリケーションに広がる関心
会場では、自動車向けの豊富な適用事例も多数ご紹介しました。角型・円筒型バッテリーセル、ドアノブ、パーキングセンサー、ウェザーストリップなど、自動車向けの100件を超えるプラズマ表面処理アプリケーション事例を、評価データや実物サンプルとともに展示しました。
ご多忙のなか、当社ブースにお立ち寄りいただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
皆さまの課題解決に向けて
今回の展示会を通じて、大変多くのお声を直接聞くことができ、自動車業界におけるプラズマ技術の可能性とニーズの広がりを改めて実感いたしました。
今後も大気圧プラズマ技術による環境配慮型の表面処理や、異種材接合・防錆・耐久性向上といった課題解決に貢献できるよう、さらなる技術提案を行ってまいります。
製品導入や技術評価をご検討の方は、ぜひお近くの営業拠点または営業担当までお気軽にお問い合わせください。
また、毎月開催している無料オンラインセミナー (ウェビナー) もございますので、ぜひご参加をお待ちしております。