PlasmaPlus®ナノコーティングによる表面改質
PlasmaPlus®(プラズマプラス) プロセスでは、大気圧プラズマ技術を用いてナノコーティングを施すことで、用途に応じた物質を素材表面のナノ構造に堆積させることができます。
これにより、腐食防止 や非粘着性といった機能性を備えた高機能なコーティングが形成され、素材に新たな特性が付与されます。選択的に機能化された表面の実現により、製品開発における新たな可能性が広がります。
大気圧プラズマ技術のリーディングカンパニーであるPlasmatreat GmbHと、発泡シールシステムのエンジニアリングに特化したCeraCon GmbHは、K 2010プラスチック展示会にて、新たに開発した離型ソリューションを発表しました。
このソリューションでは、Openair-Plasma®技術を活用し、金型内でのコーティング適用および再生成を通じて、離型剤を使用せずにポリウレタンを成形できることが示されました。
PlasmaPlus®プロセスでは、有機ケイ素化合物をプラズマに混合し、高エネルギー励起によってこの化合物が分解され、ガラス状の機能性コーティングとして表面に成膜されます。
離型効果は、金型表面でのプラズマ重合によってのみ発現します。従来の湿式化学的離型剤を不要とするこの環境に優しいプロセスでは、再塗装のために金型を取り外す必要がありません。また、既存のコーティングを除去する必要がないため、射出成形金型内で直接コーティングを再生することが初めて可能になりました。